
書けない日って、どうしてあんなに静かなんでしょう。
パソコンの前に座っているのに、まるで誰もいない図書館みたいに、言葉が1つも降りてこない。
「書きたい気持ちはあるのに…どうして?」
そんな自分に少しだけ肩を落としたりして。
でも、ある日気づいたんです。
“全部書こうとするから動けないだけで、1行なら書ける”と。
その1行が、思っていた以上に優しかった。
そして、静かだった心が、コトン…と動き始めたのを覚えています。
書けない日の“正体”はできないのではなく、構えすぎただけ
書けない日は、自分がダメなんじゃありません。
ただ、「ちゃんと書かないと」が前に出すぎてしまうだけ。
ブログを始めたばかりの人ほど、
「読まれる記事」「価値のある文章」「うまくまとめたい」
と、つい背伸びをしてしまいます。
でも、書けない日の心はすごく繊細で、急に全力疾走を求められても固まってしまうんです。
あの日の私もそうでした。
頭の中にはアイデアの影だけがぼんやり浮かんで、つかもうとすると霧みたいに消える。
そこで私は、いったん深呼吸して、パソコンのメモに“今日はなぜ書けないんだろう”とだけ打ったんです。
たった1行。
でも、その一行目があるだけで、次の言葉が「おいでよ」と言ってくれた気がしました。
“1行だけ書く”をやって分かったこと
“1行だけ書く”は、ただの気休めではありませんでした。
そこには、ちゃんと理由があります。
① 心が「ゼロからイチ」になる
白紙のままだと、心はずっとゼロのまま。
でも、1行でも入れば、それはもう「進んだ瞬間」です。
ゼロからイチになれば、心はほんの少しだけ軽くなる。
② 次の言葉を呼び寄せる
不思議なんですが、1行書くと、
「その続きってどうしてだっけ?」
と自然に脳の中で問いが動くんです。
まるで、軽くノックしたら中から返事が返ってくるみたいに。
③ 完成しなくていい、という安心感が生まれる
1行だけなら、完成させなくていいんです。
未完成でいいって、とても心に優しい。
実は、文章が書けない原因の多くは、“完成へのプレッシャー”なんですよね。
でも、1行だけなら、プレッシャーはすうっと溶けていく。
その安心感が、次の一歩を勝手に作ってくれます。
実際の“1行突破”の流れ
これは、私がよくやっているシンプルな流れです。
ステップ1:とにかく座る(3分でOK)
「書けなくてもいいから座る」
この時点でもう、半分クリアです。
ステップ2:メモアプリを開いて1行だけ書く
・“今日はやる気がでない”
・“なんとなく心が重い”
・“最近見た景色で気になったこと”
・“今日はカフェでいい匂いがした”
なんでもいい。
内容じゃなくて、“心が動いた瞬間”をすくうだけ。
ステップ3:その1行を読み返す
読み返すと、ほとんどの場合、「そういえば…」と続きが生まれます。
ステップ4:書けるなら書く、書けなければ閉じる
書けたらラッキー。
書けなくても、それで十分。
だって、“1行前に進んだ日”なんですから。
この方法で、私は何度も救われました。
むしろ、調子のいい日の原点はたいてい“1行”なんです。
1行は、あなたにとって“味方”になる
ブログ初心者さんがよく言う悩みに、
「書けない自分に落ち込みます」
があります。
でも、落ち込む日ほど、優しいスタートをしていいんです。
1行だけなら、忙しい日でも、心がざわざわする日でも、気持ちが沈む日でもできる。
1行は、あなたの敵じゃない。
あなたの味方なんです。
そして、一度味方を作れたら、文章は急に怖くなくなります。
まとめ:一歩ではなく、半歩でいい
もし今日、あなたがブログを書こうとして手が止まってしまったなら、どうか自分を責めないでください。
あなたがダメなんじゃなくて、「いきなり100%やろう」と頑張りすぎただけ。
だから、半歩だけでいい。
その半歩は、“1行”で十分すぎる。
たった1行。
でも、その1行がいつか、あなたのブログを静かに続ける支えになります。
そしてきっと、未来のあなたが振り返ったとき、
「書けない日を救ってくれたのは、あの日の1行だったな」
と、優しく思い出すはずです。
今日のあなたの1行が、明日のあなたを助けますように。
