こんにちは、鈴木俊吾(すずしん)です。

「自分が本当にやりたいことって何だろう?」
あなたもそんな風に考えたことはありませんか?
実は、私が今まさにそんな心境なのです。

暗転した部屋の中、青白い光を放つPCの前で、ふとそんな問いが心の奥底に小さなノイズのように鳴り響いています。

私の手元にあるはずの人生の攻略本。
でも、そこには自分のページだけがスッポリと抜け落ちてしまっているような、何とも言えない焦燥感。
机の上に並んだこれまでの成果や、かつて時間を忘れて没頭した創作の痕跡――
そんなお気に入りの道具に囲まれた見慣れた部屋の中で、なぜか自分という主人公の「次の目的地」だけが、深い霧に包まれて見えなくなってしまうのです。

空白の時間だけはどんどん流れていく。
そんな世界に取り残され、ただ立ちすくんでいるだけの自分がいます。

「でも、このままじゃいけない」
「この深い霧の中から抜け出して、自分の本当にやりたいことを見つけ出していきたい!」
あなたもそう思いませんか?

この記事では、心の羅針盤が迷子になっている私やあなたのような方に向けて、完璧な地図を持たずに走りながら目的地を見つけていくプロセスについて考えてみたいと思います。

過去の自分を振り返る。あなたが没頭した経験は?

子供の頃を振り返ってみましょう。
当時、あなたは何に夢中になっていましたか?
時間を忘れて、ただひたすらにやっていたことがあるのではないでしょうか?

私も考えてみました。
当時、夢中になっていたことと言うと……。
私の場合は、ゲーム・MTG・カラオケ・推理小説ですね。

ゲーム

学生の頃、私は家に帰ると、すぐにゲーム機の電源をポチッと入れます。
ブラウン管や液晶から放たれる熱気と、あのお馴染みの起動音。
それだけで、私の部屋は一瞬にして異世界への入り口へと変わるのです。
そして、ただひたすらゲームの攻略に夢中になっていました。
平日はもちろん、休日も時間を忘れてゲームばかりする日々でした。

この頃やっていたのは、ポケモン・ドラクエ・FF・聖剣伝説・スーパーマリオ・ゼルダの伝説・モンスターハンターなどなど。
今でも人気がある名作のRPGやアクション系が多かったですかね。

ちなみに、最もプレイ時間が長かったのは、おそらくモンハンだと思います。
友達と一緒に徹夜で狩りをしまくっていました。
友達とワイワイゲームをするのは楽しかったです。

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)

MTGは、友達からの誘いがきっかけで始めました。
放課後、自分の思い思いのデッキを持ち寄って、友達と対戦していました。

この頃から私は青のデッキが好きでした。
「あっ、それ打ち消すね!?」
が口癖のようになっていましたよ。

最近、またやりたくなったので、MTGアリーナでプレイしています。
MTGの世界って本当に奥が深いですよね!

カラオケ

私は元々歌うことは好きでした。
学生時代は、友達と一緒にカラオケ店へ行って歌っていましたが……。
大学卒業後は、ヒトカラをするのが好きでした。

採点機能を使って、自己ベストの点数の更新を狙って頑張っていましたね!
ちなみに、過去最高点は、JOYSOUNDは96点、DAMは94点でした。

調子が良い日は、オールナイトで徹夜でひたすら歌うこともありましたが……。
今となっては、そこまでする体力は無くなっている気がしますね。

推理小説

色々なジャンルの本を読みますが、推理小説を読むのは、特に私は好きでした。
その中でも、シャーロック・ホームズシリーズがお気に入り。

事件が起きて、解決されるまでの間に、一体どんなトリックがあったのかを推理する時間が至高。
あっと驚くような展開になることも多く、まさに夢中で本を読み進めていくことが多かったですね。

ただ、現在は、小説を読む機会が減ってしまっています。
また何か面白そうな小説を読んでみるのも良いかもしれませんね。


一見、ただの趣味の羅針盤に見えるこれらが、実は今の私を形作る大きなツールキットになっていたことに、後から気づくのです。

感情の揺らぎを解剖する――「パズルのピース」を並べて見えたもの

こうして過去の自分が夢中になっていたことを並べてみると、ある奇妙な共通点に気づかされます。

ゲームの難関ステージをどう攻略するか。
MTGの青デッキで、相手の裏をかいて「打ち消すね」と仕掛けるタイミング。
推理小説の複雑に入り組んだトリックを、ロジカルに紐解いていく静かな興奮。
そして、ヒトカラの採点画面でハイスコアを叩き出すための、ストイックな仮説と検証。

これらを満たしていたのは、単に「暇つぶし」という言葉では片付けられない、強烈な「試行錯誤の快感」でした。
私は、用意されたルールや複雑な構造の裏をかき、自分なりの最適解(ハイスコア)を導き出すという「知的なハッキング」に、時間を忘れて没頭していたのです。

それなのに、なぜ今の私は「やりたいことが分からない」と立ち尽くしているのでしょうか。

その矛盾の答えは、他人の活躍を見たときにチクリと痛む、私の「嫉妬の感情」の中に隠されていました。

ネットの海を回遊していると、自分独自のプロダクトや表現で誰かの心を動かし、楽しそうに自分の「場」を構築しているクリエイターたちの姿が嫌でも目に入ります。
そのとき、私の心は激しく揺さぶられます。
「羨ましい」「悔しい」「自分ならもっとこうするのに」。

かつては「他人の成功を素直に喜べないなんて」と、そんな自分の器の小ささに自己嫌悪を抱くこともありました。
しかし、一歩引いてこの感情を冷徹に観察してみると、まったく違う景色が見えてきたのです。

嫉妬とは、自分が本当に手に入れたいものを映し出す「鏡」である。

私は、彼らの知名度や収入に嫉妬していたのではありません。
「自分の手でシステム(作品や場)を構築し、試行錯誤しながら、誰かを巻き込んでいくあの熱量」に、猛烈に憧れ、嫉妬していたのです。

過去の没頭体験という「道具(ツールキット)」は、すでに私の手の中にすべて揃っていました。
足りなかったのは、それを発揮するための「現在のステージ」だったのです。

完璧な答えや大義名分を探す必要はありません。
私の心が本当に求めているのは、あの頃のように「夢中で仮説と検証を繰り返せる、新しいゲームの電源を入れること」なのだと、感情の波紋が教えてくれました。

10%の余白から始める「航海実験プラン」

自分の心が本当に求めている「情熱のパターン」が見えてきたところで、次に必要なのは「完璧な計画」ではなく、小さくて安全な「実験」です。

人生の舵(かじ)をいきなり180度切る必要はありません。
そんなことをすれば、船は波に煽られて転覆してしまいます。
私たちがやるべきなのは、日々の暮らしのほんの「10%の余白」を使って、新しい仮説をテストしてみることです。
船の進路をほんの1度だけ変えるような、そんな微調整からすべては始まります。

では、あの頃の「試行錯誤の快感」を取り戻すために、私は具体的にどんな実験(ゲーム)を始めていくのか?
机の上に並べた道具(ツールキット)を眺めながら、3つの行動プランを立ててみました。

実験1:小さな「場」をハッキングしてみる(創作と発信)

かつてMTGの青デッキで戦略を練り、誰かとワイワイ楽しんだように、今度はこの「ブログ」や「SNS」というシステムを自分のステージにしてみます。
ただ日記を書くのではなく、「どうすれば読者の心が動くか」「どんな構成なら最後まで楽しく読んでもらえるか」という仮説を立て、ハイスコアを狙うように分析と検証を繰り返してみる。
このプロセスそのものを、新しいゲームとして楽しんでみようと思います。

実験2:ストイックに「自己ベスト」に挑む(技術の研鑽)

ヒトカラで最高得点を狙って喉を震わせたあの熱量を、今度は自分の「スキル」に向けてみます。
新しく興味が湧いた技術や、これまで触れてこなかった領域の知識にアクセスしてみる。
一見、今の生活には直接関係のないようなことでも構いません。
「昨日まで解けなかったパズルが、今日は解けるようになる」という純粋な成長の喜びを、1日わずか30分だけでも自分に味あわせてあげるのです。

実験3:五感を揺さぶる「未知のピース」を拾いに行く(環境の微変化)

推理小説のページをめくる時のあのワクワク感を取り戻すために、あえて「普段なら絶対に選ばない選択」を日常に混ぜてみます。
いつもは素通りする書店の棚の前に立ってみる、全く異なるジャンルのクリエイターの作品に触れてみる、あるいはただ静かに、新しい音楽の海に耳を澄ませてみる。
予定調和な日常の壁を少しだけ壊し、新しいインスピレーション(伏線)を脳内に放り込んでみる実験です。

これらの実験は、すべて「体験版」です。
もしやってみて「違和感」があれば、途中でセーブしてゲームを辞めても誰もあなたを責めません。

大切なのは、頭の中のシミュレーションだけで満足せず、実際にコントローラーを握ってボタンを押してみること。
その10%の小さなアクションの積み重ねが、深い霧を切り裂く微かな光になっていくのです。

まとめ:目的地は、走りながら書き換えていけばいい

ここまで、私自身の迷いや過去の記憶を紐解きながら、「本当にやりたいこと」を見つけるためのプロセスを考えてきました。

この旅を通じて見えてきたのは、やりたいこと探しとは「まだ見ぬ宝箱を求めて彷徨うこと」ではなく、すでに手元にあるピースを組み合わせて「新しいゲームを自ら構築すること」だという一つの真理です。

もし、あなたも今、深い霧の中で立ちすくんでいるのなら……。
最後に、この霧を抜けて自分の羅針盤を取り戻すための「3つのステップ」をここにまとめておきます。

【自己理解から行動への3ステップ】
1. 過去の棚卸し →「時間を忘れて没頭したこと」から情熱のパターンを抽出する
2. 感情の観察 →「嫉妬や憧れ」を鏡にして、心が本当に求めている欲求を知る
3. 10%の実験 → 日常のわずかな余白で、リスクのない「体験版」を動かしてみる

私たちはどうしても、完璧な地図が手に入るまで足を踏み出そうとはしません。
「失敗したらどうしよう」「これが本当に正解だろうか」と、暗転した画面の前でコントローラーを握ったまま考え込んでしまいます。

しかし、不確実なこの世界において、最初からすべてのルートが明かされている攻略本など存在しないのです。

目的地が決まってから走り出すのではない。
走りながら目的地を決めていく。

やってみて違和感があれば、いつでもセーブして引き返せばいいだけです。
その試行錯誤(ハッキング)のプロセス自体が、あなたの人生という物語を最高に面白いものにしていきます。

机の上に並んだお気に入りの道具(ツールキット)をカバンに詰めて、まずは明日、ほんの10%の新しい実験を始めてみませんか?
あなたの物語の第2章は、その小さなボタンを押した瞬間から始まります。