1200文字小説のすすめ。自分の物語を形にしてみよう!

休日の終わりや通勤電車の揺れの中で、「小説を書いてみたいな」とふと思う瞬間はありませんか?
けれど、パソコンを開いたり、ノートを広げたりしようとすると、どこかで手が止まってしまう。
「時間がない」「才能がない」「どうせ途中で投げ出してしまう」。
そんな言葉が胸の中で泡のように浮かび上がっては、消えていく。
でも、本当に必要なものは、立派な構想でも特別な技術でもありません。
あなたの“書いてみたい”という小さな衝動。
ただそれだけが、物語を始めるための一番確かな合図なのです。
そこで今日は、1200文字小説という、誰でも気軽に挑戦できる“小さな物語の器”をご紹介します。
これは、小説を書きたいけれど行動に移せない人にこそ、ぜひ手に取ってほしい方法です。
1200文字小説の魅力
1200文字小説を書くことには、主に以下のようなメリットがあります。
1200文字は、物語がすぐに形になる長さ
1200文字と聞くと短く感じるかもしれません。
実際、スマホで数分あれば読めるほどの長さです。
しかし、この短さこそが最大の魅力。
始まり・転換・終わり。
物語の3つの骨格を自然に作れる限界ラインが、ちょうどこのくらい。
長編よりもずっと気楽に、けれど“作品”と呼べるだけの密度は十分に確保できる。
「何を書いたらいいか分からない」という迷いも、1200文字という器があることで不思議と消えていきます。
限られたスペースが、むしろ発想を引き出してくれるからです。
1作品として公開できるクオリティになる
1200文字は、SNSやnote、ブログなどにそのまま載せても読み手がつきやすい分量です。
長すぎず、短すぎない。
ちょっとした思いつきで書いたものでも、整えてみると「これは作品として出せるな」と思える瞬間が訪れます。
そして公開すると、小さくても誰かが反応してくれる。その一言が、次の物語を書きたくなる力になるのです。
アウトプットの練習に最適な長さ
1200文字は、アウトプットの筋トレにも向いています。
文章を書くときの“最初の壁”は、「書き終わる前に疲れてしまうこと」。
しかし短編なら、その壁はぐっと低くなります。
まずは書き切る。
それだけで、あなたの中に確かな達成感が生まれます。
「あ、最後まで書けた」という経験は、次の創作への自信に直結します。
そして何度か繰り返すうちに、「物語のリズム」「描写のコツ」「主人公の感情の乗せ方」などが自然と身についていくのです。
小さな物語が、自分を深く知るきっかけになる
短い物語を書くと、自分がどんな場面に惹かれ、どんな感情を描きたいのかが見えてきます。
あなたが選んだ言葉、あなたが描いた世界、あなたが救おうとしたキャラクター。
それらはすべて、あなた自身の延長線上にあります。
1200文字という“心の鏡”に向き合うことで、自分でも知らなかった感情に気づくことがあるのです。
まとめ
1200文字の小説は、創作を始めたい人にとって、最も優しい入口です。
大きな挑戦はいらない。
必要なのは、ほんの少しの勇気と、メモアプリひとつ。
まずは1200文字。
あなた自身の物語を、あなたのペースで形にしてみてください。
たとえ小さな一作でも、その一歩は必ず「次の自分」につながっていきます。
最後に——
もしよかったら、私が実際に書いてみた1200文字小説も覗いてみませんか?
ほんの数分で読める短さなのに、書いた本人でさえ「こんな感情が自分の中にあったんだ」と気づかされるような、小さな物語が生まれました。
あなたも私の作品の読者になってくれたら、とても嬉しいです。
「短い物語って、こんなにも世界を持てるんだ」
そんな小さな驚きを、ぜひ感じてみてください。


