「個人の力」だけで成功できるという誤解。今、何者でもない私たちが「周りにGIVEできること」とは?

「成功するためには、誰にも頼らず、自分一人の力を極めるしかない!」
正直に言うと、私はずっとそう思っていました。
特に私たちのような個人事業主や、PCひとつでモノ作りをする人間にとって、「個のスキル」は生命線。
誰かに指示されるわけでもなく、自分で考え、自分で手を動かし、自分で責任を取る。
「自分がやらなきゃ、誰もやってくれない」
そんな責任感は、いつしか「他人に頼ってはいけない」「一人で完結させなければならない」という、ある種の意固地さに変わっていた気がします。
でも、最近になって痛感しました。
その考え方は、実は大きな間違いだったんじゃないか、と。
世の中で大きな成果を出している人たち、あるいは楽しそうに仕事を続けている人たちを見渡してみると、誰一人として「たった一人」でそこまで辿り着いた人はいないんです。
彼らは例外なく、周りの人の協力を得ています。
応援され、支えられ、時には誰かの力を借りて、自分一人では到底届かない場所に到達している。
「それは、その人に人徳や実績があるからでしょ?」
「今の自分には、周りに提供(GIVE)できるような価値なんて何もない」
そう思うかもしれません。
私もそうでした。
ですが、「GIVE」の正体は、私たちが思っているような「すごい成果物」だけではなかったのです。
今日は、私が「個の力」の限界を感じて気づいたこと。
そして、実績も何もない今の私たちが、周りとつながるために「今日から提供(GIVE)できること」について、自戒を込めて書きたいと思います。
「一人でできる範囲」=「成果の限界」になってしまう
なぜ、「個の力」だけでは無理なのか。
その理由は、残酷なほどシンプルです。
私たち人間に与えられた時間は、平等に1日24時間しかないからです。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。
ですが、一人でビジネスを完結させようとすると、この「時間の壁」に必ず激突します。
例えば、新しいアプリを作る、記事を書く、SNSで発信する、経理をする、これからの戦略を練る…。
これらをすべて「自分一人」のクオリティでこなそうとすれば、どうなるでしょうか?
必然的に、一つ一つに割ける時間は減り、質は分散し、スピードは落ちます。
つまり、「自分一人で抱え込むこと」自体が、事業の成長を止める最大のボトルネックになってしまうのです。
かつての私は、「人に頼る=自分の能力不足」だと思い込んでいました。
人に任せるくらいなら、自分で覚えたほうが早いし、確実だと。
しかし、それは大きな勘違いでした。
本当に成功している人たちは、「自分にしかできないこと」に一点集中するために、周りの協力を得ているのです。
・苦手なことは、それが得意な人に任せる。
・一人では届かない層には、影響力のある人の力を借りる。
・自分一人では思いつかないアイデアは、他者との対話から生み出す。
これはいわば、足し算(1+1=2)ではなく、掛け算(1×10=10)の世界です。
「個人の力」にこだわっているうちは、どう頑張っても「1」の積み重ねにしかなりません。
しかし、周りの協力を得る=「他力」を味方につけることで、私たちの成果はレバレッジがかかり、何倍にも膨れ上がります。
「一人で完結する」というのは、自由で気楽なようでいて、実は「自分という枠のサイズ以上に、未来を広げない」と決めてしまうことでもあったのです。
周囲から応援される存在にならなければならない
「一人では無理だから、誰かに手伝ってもらえばいい」
言葉にするのは簡単ですが、ここには一つ、大きな落とし穴があります。
それは、「人は、理屈だけでは動かない」ということです。
例えば、あなたが誰かから「効率的だから手伝ってよ」と言われたとして、心から力を貸したいと思えるでしょうか?
おそらく、答えはNOですよね。
私たちがビジネスをする上で、あるいは何かを作る上で、本当に強力な武器になるのは、お金で雇ったビジネスパートナーだけではありません。
「あなたのやっていることを成功させたい」
「あなたの力になりたい」
そう思ってくれる、利害関係を超えた「応援者」の存在です。
では、どんな人が応援されるのか?
それは、完璧で隙のない人ではありません。
むしろ、「自分の弱さを認め、それでも前を向いて懸命に動いている人」です。
私はこれまで、「完璧な自分」を見せなければ人はついてこないと思っていました。
失敗は見せない。
弱音は吐かない。
すべてをスマートにこなす。
でも、それは逆でした。 完璧すぎる人間には、他人が入り込む「隙(スキ)」がありません。
周りの人は「あの人は一人で大丈夫だから」と離れていってしまいます。
逆に、「ここがどうしても上手くいかない」「助けてほしい」と素直に言える人。
そして、不格好でも泥臭く挑戦し続けている人。
そういう人の周りにこそ、「しょうがないな、手伝ってやるか」と人が集まり、知恵が集まり、チャンスが集まってくるのです。
協力が必要不可欠なこの世界で成功するための条件。
それは、「この人のために一肌脱ぎたい」と思わせるような、人間としての愛嬌や姿勢なのかもしれません。
身近な人への徹底したGIVEの姿勢が大事!
「応援される人になりたい。でも、今の自分には他人に提供できるような『実績』も『スキル』も『お金』もない……」
そう思って足が止まってしまう人がいます。
これまでの私もそうでした。
しかし、ここで言う「GIVE」とは、決して相手に何か高価なものを贈ったり、誰も知らないノウハウを教えたりすることだけではありません。
もっと根本的で、誰にでもできることがあります。
それは、「目の前の相手に関心を寄せ、今の自分にできることを出し惜しみしない」という姿勢そのものです。
遠くの何千人というフォロワーを喜ばせようとする必要はありません。
まずは、家族、友人、仕事仲間、あるいはSNSでいつも反応をくれる数人のフォロワーさん。
そんな「身近な人」に対して、徹底して向き合ってみるのです。
今の私たちにできる「GIVE」は、探せばいくらでもあります。
・学んだばかりの知識を、「これ役に立つかも」とシェアすること。
・「頑張ってるね」と声をかけ、心からの応援を伝えること。
・感謝の気持ちを、言葉にしてすぐに届けること。
これらは、特別な才能がなくても、今日この瞬間からできますよね。
ビジネスの世界ではよく「価値提供」と言われますが…。
一番の価値は、実はこうした「情緒的なつながり」や「誠実な対応」の中に宿っています。
「自分の利益」よりも先に、「目の前の相手が少しでも喜ぶこと」を考える。
その小さな「GIVE」の積み重ねが、やがて信頼という名の貯金になり、私たちが困ったときに手を差し伸べてくれる「最強の味方」を作ってくれるはずです。
遠くを見る前に、まずは足元から。
身近な人を大切にできない人が、世の中を動かす大きな成功を掴めるはずがありませんから。
まとめ:遠回りに見えて、それが一番の近道
ここまで、「個人の力の限界」と「周りへのGIVE」についてお話ししてきました。
結局のところ、私たちが目指す成功への最短ルートは、必死になって自分一人のスキルを磨き上げることだけではありません。
それ以上に、「周りの人を大切にし、大切にされる自分になること」。
これに尽きるのではないでしょうか?
「自分はまだ未熟だから」と殻に閉じこもるのは、もう終わりにしましょう。
未熟なら未熟なりに、挑戦している姿を見せる。
実績がないなら、誠実さと熱量を提供する。
そうやって自分から先に「GIVE」の手を差し伸べることでしか、未来の扉は開きません。
あなたが今日、誰かに送る「ありがとう」のメッセージ一つ。
SNSでの温かいコメント一つ。
その小さなアクションが、巡り巡って、いつかあなたを助けてくれる大きな力になります。
私もまだまだ道半ばです。
だからこそ、まずは私の発信を見てくださっているあなたに、全力で感謝と有益な情報を届けていきたいと思います。
一人で頑張る孤独な戦いから、みんなに応援される豊かな挑戦へ。
今日から一緒に、働き方と生き方を変えていきましょう。
自戒の意味も込めて、ここに書き記しておきます。




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