編集者AIを育てる日記 第2回

こんにちは、鈴木俊吾(すずしん)です。

前回の記事では、Voice Streamを作ろうと思った理由について書きました。
実は、最初のVoice StreamはChatGPTのGPTではありませんでした。
自分でプログラミングして作ったツールです。

仕組みはとてもシンプルでした。

音声で話す。
文字起こしする。
AIがブログ記事を作成する。

当時は、「思ったことを話せば、そのまま記事になる世界」を目指していました。
きっとこれなら、ブログを書くハードルが大きく下がると思っていたからです。

記事は書ける。でも何かが違った

実際に作ってみると、記事はちゃんとできました。
文章もそれらしくまとまっています。

でも、読み返すたびに違和感がありました。
一般的な内容になりがちなんです。
もちろん間違ったことは書いていません。
でも、「自分が書いた記事だ」という感覚がありませんでした。

効率は確かに上がりました。
それなのに、満足感はあまりありませんでした。

GPT版のVoice Streamで変わったこと

その後、Voice StreamをGPTとして作り直しました。

最初は、音声で対話することを前提に考えていました。
だから「Voice Stream」という名前にも、その名残があります。

ところが、実際に使い始めると意外なことに気付きます。
テキストでの対話が、とても心地良かったんです。

考えながら書く。
AIの返答を読む。
「あ、違うな」と思って書き足す。
また返答を読む。

このテンポが、自分の考えを整理するにはちょうど良い速度でした。
速すぎない。
だからこそ、自分の考えを見つめ直す時間が生まれていました。

AIは記事を書くより、質問を返してくれた

一人で記事を書いていると、自分の頭の中だけで考えが回ります。

「これでいいかな。」
「たぶん伝わるかな。」

そんなふうに、自問自答しながら書き進めます。
でも、AIとの対話では違いました。

「つまりこういうことですか?」
「本当に伝えたいことは何ですか?」

そんな問いが返ってきます。
その質問に答えているうちに、自分でも気付いていなかった考えが見えてくることが何度もありました。

今回の壁打ちで気付いたこと

この記事も、最初は違うテーマを書くつもりでした。

「Voice Streamなのに、音声じゃなくても成り立っている。」

そんな話を書こうとしていました。
でも、AIと壁打ちを続けるうちに、少しずつ話の方向が変わっていきました。

最初は音声の話。
そこから、テキストの速度感の話。
一般論になってしまう話。
自分で書いた感じがしなかった話。

そして最後に、こんな言葉が返ってきました。

「AIは記事を書いてくれるから便利なのではない。考えを整理してくれるから便利だった。」

思わず、

「これはしっくりきますね!」

と返していました。

最初からこの結論を持っていたわけではありません。
対話を重ねる中で、少しずつ考えが整理され、最後にたどり着いた言葉です。

AIはアシスタントではなく、相棒になった

以前の私は、AIをアシスタントだと思っていました。
作業を代わりにやってくれる存在です。

でも今は少し違います。
AIは、考えを整理してくれる相棒です。

私が話したことを整理し、流れをまとめ、「つまりこういうことですよね」と返してくれる。
その返答を見て、
「あ、それが言いたかったんだ。」 
と思うことが何度もあります。

記事を書いてくれることよりも、その瞬間の方がずっと価値があります。

記事を書く前の時間に価値がある

Voice Streamを作り始めた頃は、記事を書くことばかり考えていました。

でも今は違います。
一番価値があるのは、記事を書く前の時間です。

壁打ちをしながら考えを整理し、自分でも気付いていなかった視点を見つけていく。
今回の記事も、その過程があったからこそ、本当に伝えたいことが見えてきました。

だから私は、AIに記事を書いてもらいたいわけではありません。
AIと対話しながら、自分の考えを育てていきたい。

Voice Streamは、そんな相棒になってくれています。